制作と広告とお酒と私

制作と広告とお酒と私の話をします。がんばります。

過去に第三者割当増資の形で出資して失敗した俺が、懲りずにまた別の会社に出資した件

もはや春ですね。雨が降ってますけど。

ちなみに「小春日和」というのは初秋に使う言葉から、

今の時期に使うのは誤用です、これマメな。

 

さて、先日、某社に出資したのですが、

実は過去にもお金出して失敗した経験がある私です。

 

ので、今回は割ときちんと調べたりなんだりしたのですが、

そのときに大切だなって思ったこととかをつらつらと。

 

 

なんのためにお金を出すのか?

ヨルムンガンドという漫画で、ココが日本の基板屋(だっけ?)に、

第三者割当増資を提案していたシーンが有りましたが、あれは分かりやすいですね。

 

技術を必要としている私と、

お金を必要としているあなた。

お金出すから技術提供をよろしく。

カネはなんとかするから、開発を進めてきちんとしたものを提供しろ。

 

みたいなやつですね。

こういうのは明確ですね。技術を欲していてそこの会社ごと全部買っちゃう的な。

 互いの目的と、利益が一致しているやーつです。

 

ただ漠然と、事業としては将来性があるけど、

今の状態だと難しいからお金が必要。的なのはダメですね…(←以前失敗した理由)

 

お金を出す側としても、

数ある会社の中で、なぜその会社じゃないといけないのか。って理由は大切だと思います。

 

 

既存事業とのシナジーは?

今回の僕の場合は、事業として相乗効果があるかと言われれば、

実はそんなに無いのかもしれないんですね。

 

ただ、自分の能力を新しい業界で一番活かせるのがこの会社だなー。的なノリです。

でも、ホントは既存事業にも影響があったほうがいいとは思うんだけどね。

 

そういう意味では、事業というより僕自身にとって、

相乗効果があるっていう理由でした。

 

 

株の持ち分は?

僕はお金を出す場合、株の50%以上は貰わないようにしています。

というのも、すでに数年・十数年行ってきたのは、その社長や先代のチカラなわけです。

 

出資の形にもよるのでしょうが、

基本的に僕の場合は新規事業をつくりましょう的な話です。

 

なので、初年度とかはだいたいの場合、既存事業のほうが売上が立つことも多いです。

とすると、それはその代表が培ってきたものだと思うので、

ホイホイと貰うものでも無いと思ってるんですよね。

 

これは人によっていろいろな考えがあると思います。

責任を負いたくない。といえばそれまでですが、

そうじゃない気がする。ってのが僕なりの考えです。

 

 

PL/BS/CFをきちんと見る

見ましょう。

できれば、先方が普段つけているものではなく、

自分が見慣れた形のフォーマットに入れなおしてもらったほうがいいです(マジで)。

 

全く違う業種になると、

お金の流れが全く変わります。(これはリアルビジネス始めたときにも言ったのですが。)

 

殊に、IT業でのお金の流れ方に慣れていると、

在庫の問題や入金のタイミング、固定費やらリースやら云々かんぬんという概念が

どうしても希薄になってしまうので、こればっかは慣れしか無いと思うのですが、

とにかく、分からなくてもきちんと把握しようとする気持ちが大切。

 

 

撤退ラインは?

やめどきを決めましょう。

仮でもいいので、一旦目標を立てて、「いついつまで、なになにを、どれだけ」みたいな

売上でも顧客数でもユーザ数でもなんでもいいと思うのですが、

とにかく決める。

 

で、未達の場合はやめる。

もしくは止めないにしても、きちんと継続をするかどうかを考える。

 

その時期と理由は先に決めておくほうがいいです。

 

ちなみに、僕はだいたい3ヶ月後と1年後に指標を置きます。

 

 

ヒトとカネと企画

人はとても大切です。

事業に先が見えたり、すごく儲かりそうだったり、社会的意義があっても、

一緒にやる人が自分に合わなかったら絶対に続かないのでやめたほうがいいと思ってます。

 

それは、一緒にやる先方の代表もそうですし、

その人の回りにいる人。社員やバイトスタッフ。税理士さんなど様々です。

とにかく、一部でも懸念点がある場合はきちんと解決していたほうがいいです。

 

あとはこれからやる企画についてですね。

きちんと理解をしてもらう必要があると思います。

 

もちろん、それは社長間だけでなく、先方スタッフにも理解を促す必要があります。

大きな会社なら人事異動などでよくあることかもしれませんが、

基本的に中小・零細企業で、代表や役員が変わるとかはあることじゃないですよね。

 

なので、きちんと話をして理解をして納得して貰う必要はあります。

これができていないと、既存で行っていた先方の事業にも支障をきたすと考えています。

 

 

主従じゃなくて並列な関係を

個人的な意見ですが、ワンマンの代表でないかぎり、

役員同士はフラットにあるべきだと思っています。

 

最終の決済権を代表がにぎることはそれはもちろん大切だと思いますが、

かと言って、役員がなにも言えなくなるのは存在価値があるのか。と思ってしまいます。

 

まぁ、そんな役割なんか気にせずに思ったことを言い合えて、

一緒に酒が飲めればそれでいいんじゃないかなーって話なんですけどね。

 

 

とにかく人間関係

僕自身が、ほぼひとりで会社を回してきているので、

そうやって新しい人と一緒にビジネスを行う。

というのは、もちろん生半可な覚悟や気持ちではできないものです。

 

今回も、もともとの構想から2年弱の期間がたって、

その間にもいろいろと仕事をしながら進めての合意で動きました。

 

やっぱね、お金だけだしてあとは頑張れとかそういうのはなかなか難しいんですよね。

そんなキレイなファウンダーなんてやっぱ無理。全然無理。メンタル持たないw

 

どれだけ上流で数値とにらめっこしても、

結局は現場で回す人ってのは必要で、方法はどうあれ絶対に必要。

 

そうするとやっぱそういう人ともきちんと話をして、

同じ目標をもって進めれないとやっぱ後で大変になると思うんですよね。

 

 

だから、結局は人と人との関係なんです。

ということで、今年はもろもろとがんばりますので、

どうぞ宜しくお願いします。