制作と広告とお酒と私

制作と広告とお酒と私の話をします。がんばります。

新規事業のその後の話

9月が決算だったのですが、もろもろの書類に目を通して(文字通り見るだけ)、

創業初の減益ながら、まぁそれなりにがんばった数値が出たので良いかな。という今日このごろです。

来月きっちり(よく知らないけど)申告?して、(よく知らないけど)税金とか(経理が)払うんでしょう。きっと。

 

さて、今日はそんな興味のない自社の財務じゃなく、

別で役員に入ってる企業で始めてる新規事業のお話です。

 

半年ちょいぐらいやったのですけどね。いやー、キビシイ!というところのお話。

 

 

売上目標は未達も未達

新規事業って始めると分かるんですけど、マジで売上つかないんですよね。(マジで)

 

どれくらいつかないかって言うと、想定の半分もいかないくらいつかない。

「それって目標が悪いんじゃね?」って疑うぐらいつかない。

(まぁ、パッ!と弾けることもあるんですけどね。)

 

今回の僕の場合は、元々運営している事業がある会社にお金を払い、

人やモノのリソースを借りて新規事業を立ち上げた。みたいなポジションなんですね。

一部事業買い取り?っていうのかな。それの平和な感じのやつ。

 

そうすると、(元々いたスタッフが)これまでと違う分野・内容の営業や制作を行う形になるので

売り方であったり、考え方であったり、クリエイティブであったり、

(元々のスタッフの)これまでのものが通用しなくなるんですね。

 

そうすると、スタッフの考え方であったり営業先であったり販促方法であったり、

当たり前なんですが、それら全てが変わるわけです。

そりゃあ、てんやわんやしてなかなか難しいよね。ってなるんですよねー。たいへん。

 

 

売上がつかないときにどうするか?

これ、「独立したばかりのとき」であれば、

お客様の靴を舐めて泥水をすすってでても売上をつけろって言う派なんですが、

既存事業があって新規事業のときはちょっと考えが違うんですね。

 

というのが、新規で始めるときの場合は全くサラの状態で始めるのと違い、

裏側で回っている事業の兼ね合いもあるし、

なんといってもキャッシュのまわり方の状況が違うわけです。

 

だからといって、ダラダラと回して良いか?と言えばそうじゃないです。

なので、僕は撤退ラインを明確にする。というところだけを考えています。

 

それは、売上であったり、既存事業との相乗効果であったり、そこからの人脈や、

営業での活用、スタッフのモチベーション。など、数値で出せるものからそうでないものもあります。

 

もちろん、赤字を垂れ流し続けたり、ただのコストセンター化してしまうのであれば、

それは経営としては悪になるのですが、「本当に悪なのか?」を判断する余裕があると思っているんですね。

 

で、だ。

 

じゃあ、もろもろ踏まえた結果、別に悪くないよね。ってなったときに、

とは言え売上がついてない現状をどうするか?という話になるわけです。

 

 

撤退ラインの話

究極的に言うと、売上がついてなかったら売上をつければ良いだけです。

 

・販促の予算や方法を変える

・商品の売り方を変える

・営業マンを激詰めする

 

みたいなことをやれば、よっぽど難しい事業を行ってない限りなんとかなります。

 

僕は、事業を行う上で一番大切なのが「継続すること」だと思っているので、

特に売上がなくどうしようも独立したときは、泥水を〜と言ったのはこのためです。

 

同じことを繰り返しますが、新しいことを始めるときに決めるのは、撤退ライン。

これだけ決めておき、冷酷で非情でもその判断を下す決意だけあれば良いと思っています。

 

ただ、「これうまくいかなかったら、やーめた!」で良いかと言ったらそうでもないんですね。

なんだこのめんどくさい話。

 

 

もし、自分が本当に良い商品・サービスだったとします。

それなのに売上がつかない。っていうのはどういうことかって話なんですね。

 

・世界が自分に追いついてない とか

・商品パッケージが悪い とか

・製品としての機能が悪い とか

・販促方法が悪い とか

・営業マンがさぼってる とか

 

まぁ、なにかしらの理由があるわけですよ。本当に商品が良ければね。

 

で、その[うまく言ってない理由・悪い理由]っていうのが、

継続したら改善できるものなのかどうか?ってところだと思うんです。

 

今、うまくいってないだけなのか。これからもうまくいかないのか?ってところですね。

これは、現場にしか無いので現場のスタッフとかの感覚とかが大切だと思います。

(だからこそ、新規の事業始めるときは、自分が現場に立つべきだとも思ってます)

 

それらを天秤にかけて、続けるか辞めるかの判断ができるようになることは大切だと思ってます。

 

 

とは言え、譲れないライン

じゃあ、商品のパッケージが悪い。価格が悪い。市場にあってない。ってなったときに、

パッケージングであったり、クリエイティブやクオリティを変えるとするじゃないですか?

 

それって本当に良いの?って話もあるんです。

 

「え?そもそも、立ち上げたキッカケがこれこれこういう理由なのに、

 その想いを反故にしてまで売上つけて続けることに意味がある?」って話。

 

もっと分かりやすく言うと、

自分の想いに反したやり方で売上がつく方法があるときにやるかやらないか?の話。

 

 

・・・っていうのが、まさに今回直面した問題なんですけどね。

「こうしたら売上がつけるから、やっぱこの事業部を盛り上げるためにこれやろう」

みたいな話になるわけですよ。いや、でもそんなんが嫌でこの事業始めたんだよね?

っていう対立とまではいかなくても、意見が食い違っちゃうわけですよ。

 

何回も言うけど、独立したときはしょうがないと思ってます。

文字通り、断腸の思いで血反吐を吐く思いをしながらも、大義を踏み絵にしながらも、

やり通さないといけないことってあると思うんです。(無いのがホントはいいんだけど)

 

でも、いまは違う。今は意見が押し通せるわけです。

間違っていることを間違っている、と声を上げても良いわけです。

これがやりたい、と声を上げても良いわけです。

 

そうした、証明されていない自分の正しさを貫くことはとてもつらいことなんだけど、

でも、それをしたくて新規事業を立ち上げたのであれば押し通すべきだと思うのです。

 

だから、状況によって変わるんですけど、

そんな形式ばった撤退ラインだけで判断できねーよ!ってなるんですね。

 

まぁ、とは言え、時間というのは有限なので締めの期日は引き直すにしても、

きちんと「決め」を行うことは大切だよね。とは思います。

 

それも含めての撤退ラインの決めが大切だと思います。

数値だけじゃなくて、関わる人や付随するいろいろな問題とかの兼ね合い。

 

 

結果、もうちょいがんばる

結果というか、元々やめるつもりもなかったわけですが。

というのも、逆に言うと問題点が売上だけなんですね。

 

ホントそこだけ。ただ売上がついてないだけ。

別にキャッシュも回ってるし、みんなモチベーションも高いし、いろんな協力者も出てきたし、

やっていることで間接的に売上ついてたりするし。

 

あとはタイミングとリソースをさく割合とかの話になるわけです。

じゃあ別にがんばれば良いじゃん。みたいなね。

 

がんばれば良いじゃん。って結論ってすごい好きで、

じゃあ、「何を」「どうやって」「だれが」「いつまでに」がんばるか。

を決めれば済むじゃないですか。それって、暗中を模索するときよりも遥かに明るいんですよね。

 

っていう、なんでもポジティブに捉えるマンってわけじゃないんだけど、

きちんとシビアに見る点はシビアにみつつも、やりたいことはやり通していきたいなー。

 

って言う風に思いました。っていう感想を持ちました。

 

というわけで、仕事ください。