制作と広告とお酒と私

制作と広告とお酒と私の話をします。がんばります。

デザインを作るときに大切にしたいこと

僕、普通に設備屋のおっちゃんなんで、

僕が広告デザイン語るなんておこがましいんだけど、ちょっとだけ言わせてくれ。

 

 

「モノを買う」ということ

Webサイトの話をします。

Webサイトって定義も難しいですね。ホームページのことを指すことにします。

 

「Webでモノを買う」って簡単に言うんですけど、

そもそも、「モノを買う」ってどういうことかの話しからしますね。

 

「モノを買う」っていうのは、究極的には「情報か時間を買う」と同義だと思うんです。

販売側の多くはその手数料などで収益を上げているようなものです。

(極端に言うと、ね)

 

サービスの場合は、情報・時間に、心の充足とかそういうのもある気がするんだけど、

それはまた今回とは別の話。

 

なので、提供する側は、情報と時間をどうやって提供するかだと思っているんです。

 

 

デザインが行うことと持つチカラ

デザインというのはなんなのか。

 

僕なりの考えなのですが、上段を踏まえると、

デザインというのは、【情報、もしくは、時間を"提供しやすく"するもの】

と考えています。

 

例えば、パッケージのデザインで大きな文字で商品名を入れるのは、

どんな商品で、それがなにかを伝えるもの。

 

加えて、感情の起伏までを操作するもの。

優れて洗練されたデザインは、有無をいわさず人の心に響くものだとも思います。

(これはまぁ、難しいですね。僕もよくわからないですし)

 

 

「なんのための」デザインなのか

だから、僕がデザインを行う、というか、企業のサイトを・LPをつくるときに、

一番大切にしているのは『等身大であること』。

 

例えば、地場の工務店で、

「すごいカッコいいサイトが欲しい」と言われれば、

さも素晴らしい注文住宅を建ててている工務店のサイトを作ることは容易です。

 

ただ、それを作ってどうするというのか。

素材サイトでプロのカメラマンのステキな写真があるからといって、

それを見て、夢膨らませた若い夫婦がその事務所に通され、

4畳半の打ち合わせスペースでパイプ椅子に座って、

その注文住宅を建てたくなるだろうか。そんなの嫌じゃん。自分なら。

 

だから、本当に良いデザインのWebを作りたい。というのはすごいよく分かる。

ダサいものよりもかっこ良いもののほうが良いって気持ちはすごいよく分かる。

ただ、それに耐えうる対応・内容が準備できるのか。

それは虚像じゃないのか。という部分は、きちんと見つめないといけない。

 

もっと言うと、デザインは洗練すればするほど良いか?というとそうでもない。

コンビニのコーヒーメーカーのサイズが分からないという話もあったが、

結局は、それを使う人がどういう人で、なにを伝えるのかということだと思う。

 

チラシもそう。主人の厳しい主婦の人を10人ぐらいに、

今週末のチラシを見て、行ったのはどこのスーパーか聞いてみたらいい。

地元であればあるほど、二色刷りのほうが多いと思う。

体感的に、彼女たちは二色刷りのほうが販促費が抑えられ、

商品が安くなっていることを知っている。

 

 

一番ダメなことは自己満足

愛着がないデザインを使い続けることほどツライことはないと思う。

ただ、自己満足で作り続け、デザインを行ったところで、

それが本当に良いのかどうかというのは別の話。

 

広告・販促目的のWebサイトであれば、大切なのはそれを見る未来のお客さんであって、

別にあなたがどう思おうかというのは、正直関係ない。

(もちろん、愛着と、あなたがやりたいことが表現できているかは大切)

 

 

 

僕は、広告業ってとても素晴らしい世界だと思っているんですよ。

この業界にいなかったら知らなかった商品もサービスも山ほどある。

 

それを、たくさんの人に知ってもらえて、その一翼を担えるというのは

とても有意義じゃないですか。

 

それは、自社サービスでも同じなんです。

別に低価格で競合を潰したいわけでも、腐るほど儲かるわけでもない。

それでも、うちの社員とお客さんが喜べる価格帯のパッケージはできるわけですよ。

 

嫌儲というわけではないんだけど。

 

ただ、やっぱこれだけ楽しくて良い仕事だとぼくは思うのですが、

そうじゃない人ってのは一定層居て、それはもうどうしようもないことなんだけど、

それでも、ちょっとは楽しく生きればいいのに。としか思わないです。

 

 なんか違う話になったからおしまい。