制作と広告とお酒と私

制作と広告とお酒と私の話をします。がんばります。

Web制作フリーランスの適正価格って?

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今日も今日とて、ぱくたそさんで朽木さんの笑顔を見て安心感を得ています。素敵ですね。

「ブログもう書かないんですか?」ってこの間言われたのでいやいやがんばって書いていこうと思います。

 

フリーランスの見積もりの概算

たぶん、このブログのどっかでも書いたかもしれないんですけど、

「1日工数の仕事の見積もりはいくら?」というものがあったとします。

 

それで、例えば自分が月に30万欲しかったとして20日営業するとします。

すると、単純計算で【1.5万円】ですね。ね、簡単でしょ?

 

じゃあ、1.5万円で見積もりを出せばいいかって言ったらそうじゃないんですね。

まずは工数について考えます。

 

『1日がかりの仕事をする本当の日数』について考えると、

  • 打ち合わせに1日
  • 制作に1日
  • 修正に1日

と、まぁもちろん、まるまる1日使うってことのほうが少ないとは思いますが。

 

でも、1日仕事ってことはSkypeなり往訪なりで1回打ちわせをしたりして、

そっから実質作る1日があって、

なんだかんだ修正したり調整したりしてもう1日かかったりするものです。

 

つまり、「1日でできる仕事」っていうのは「なんだかんだ3日ぐらいかけてできる仕事」だったりするわけです。

 

すると、どうでしょう。

1日でできると思って1.5万円でいいと思っていた仕事が、4.5万円になりました。

 

特に、後工程を考えないと憤死しますし、

もっと言うと、毎日必ず仕事が入るわけでもなかったりするわけです。

 

 

利益を取ろうとするじゃん

会社員時代に、「月給の3倍ぐらい売上つけろ」みたいなことを

言われたことがある人は少なくないと思います。

 

で、だ。この3倍ってのはなんやねん、って思っていることも多いのですが、

数年やると分かるんですが割と言い得て妙なんですね。

事務所の家賃だ光熱費だなんだかんだ払ってたら、3倍ぐらい無いとどっかでつらくなってくるんです。

それこそ、おちおち風邪引いて休んだりもできない。文字通り命を削って仕事をするわけです。

 

ってことを考えると、30万円/月の報酬が欲しかったら、

90万/月ぐらいの利益を確保していく必要があります。

 

するとどうでしょう。

1.5万円でいいと思っていた仕事が4.5万円になったかと思うと、さらに13.5万円になってしまいました。

 

更に言うと、これは月の報酬が30万円ペースで考えていたことです。

これを例えば月に90万円の報酬ほしいとすると、更に3倍!どん!40.5万円になりました。

 

最初は1.5万円あればいいと思っていた仕事が、

報酬を3倍にしてきちんと事業を運営しようとすると40.5万円必要になるわけですね。

 

まぁ、極端ですけどね。

「固定費上がらなかったらそんなにかからないじゃん」とかそういうツッコミもわかりますよ。わかってますから石を投げないで。。。

 

 

コミュニケーションとかそういうの

仕事の大きな部分を占める要素はコミュニケーションだと思うんですよね。

例えば「かっこいいサイトを作りたい」という要望があったときに、「かっこいい」が意味する要素というのは十人いたら十通りあったりします。

 

ただ、「その人の求めるカッコよさ」というのは仕事を積み重ねることで分かりますし、

求められているレベルも分かってくるし、作るべきものも業種・業態で分かってきたりするものだと思います。

 

なので、最初は膝を突き合わせて丸一日打ち合わせをしないといけなかったことが、

時間が経つにつれてメールやチャットの数行で読み取れたりすることもでてきます。

 

こうした間接経費というか営業工数が削減していくことで、円滑に仕事が進んだりもするわけです。

 

そうしたら、

「これやって欲しい!」

『がってんでい!っていうかもう終わった』

「おっけ、振り込んだ!」

『あざっす』

みたいなやり取りで完結したりすることもあるわけです。たぶん、きっと。

 

そうしていくと、お互いに時間が節約できるのが一番いいですよね。

 

 

作るだけなのか成果を求めるものなのか

 

もちろん、アウトプットの質によっても価値というのは変わるものだと思います。

【ただ言われたとおり作る】ことと、【考えて提案しながら作る】ことでは、そのアウトプットの質は大きく変わります。

まぁ、そういうのもきちんと考えたほうがいいと思いますよっていう話ね。

 

 

いつもの

─ 飽きてきた。

なんかとっちらかってきたのでまとめますと、発注元での意図はいろいろあるし、発注先にも生活はあるわけです。

 

少なくとも、関係性が築けて対話ができコミュニケーションが取れる場合であれば、

金額というのはコミュニケーションの上に成り立つものなのでなんとでもなると思っているんですね。

 

ただ、一方的であったり高圧的であったりコミュニケーションが取れない、対話ができない場合が往々にして起こります。

その場合は、もう人としての会話ができないので、お金という言語でぶつかるしかなくなってしまうわけです。

(だから、想定よりも高い見積もりが来たら、「あれ、俺ってめんどくさいやつかな…?」とか考えるですね。少なくとも僕は)

 

 

まぁ、これはフリーランスに限った話ではないと思うんですね。

例えば、そうですね。「ちょっと5万円ぐらいで片手間にリスティング広告回してくれない?」みたいな話を振ってるのとかたまに聞くわけですが。

 

例えば、その子が月給30万円の子だとしたら、月に90万円の利益ベースで仕事をしている(であろう)人なわけで、

その子が20日勤務だとしたら、4.5万円/日の仕事をしていることになるわけです。

 

そうすると、月5万円というコストは実は1日分の工数なんですね。まさに片手間。

まぁもちろん、丸一日管理画面に張り付いて終始テコ入れをする案件であれば、

そもそも費用的に無理がたつし、ちょこちょこ見る分には全然できることなんですけどね。本来のパフォーマンスが出せるかって言うと別の話になりますよね。

 

・・・とかとか考えていくとなんか、パートナーさんに制作費用ってもっと払いたいなぁとか思うし、

そもそもなんか最近物価が高くね?!みたいなことも感じるわけですが。

 

タイトルを回収すると、Web制作フリーランスの適正価格って難しいよね。

ということを振込対応しながら思ったというお話でした。

 

 

お手伝いいただいているみなさま、いつもありがとうございます。